こんにちは。私は現在、広汎性発達障害の長男と4歳下の娘の母です。
息子は1歳頃から様々なこだわりや癇癪、自傷行為、発語の遅れ、感覚過敏が現れ始め、3歳の時に児童精神科にて正式に広汎性発達障害の診断を受けています。このブログではそんな発達障害の育児ついての自分の体験談を元に綴っています。
そんな息子も小学生になり特別支援学級に入学しました。
母親として先々の進路、将来の見通しを立てるために調べたことをまとめてみました。
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小学校で特別支援学級を選んだ子は将来どうなるの?
息子は小学校入学の際に支援学級を選びました。
息子は言葉について聞き取る方も伝える方も遅れがあり、コミュニケーション面で困難さを感じることが多い子です。
支援学級の中でも自閉症・情緒学級というところに入学しましたが、実際の授業は知的障害級のお子さんとみんな同じ教室でそれぞれ個別で授業を受けるようです。
支援学級に入る前の年に数回、小学校へ見学も行きました。事前に通常学級か支援学級どちらが息子にとって良さそうかも見ることができたので、十分に納得の上の決断でした。
しかし、一つ気になるのが、
小学校の支援学級は個人のペースに合わせた授業の進め方をして、6年間で予定しているカリキュラムまで達成できるのか?
達成できなかった場合、その後の将来はどうなるのか?
とても気になりました。
小学校の支援学級で目標としているカリキュラム
事前に小学校に見学に行った際に支援学級の先生にカリキュラムについて聞いてみました。
その返答がこちらでした。
小学校の支援学級では6年間で最低でも小学4年生までのカリキュラム習得を目標
としているようです。
(※息子の小学校で言われたことで全国的にどうかは分かりません)
じゃあその先は?
将来、中学校や高校はどうなるのか?
小学校で支援学級入学でも将来、中学校は通常学級に通うことは可能のよう
専門家の方にお会いしたわけではありませんが、子供の支援に携わっている方々に話を聞いてみました。
現状では小学校で支援学級でも中学校から通常学級に入学することは可能で、実際に事例もあるとのことでした。
なので制度的には可能なんだと思います。但し、本人の学力や生活面によるんだろうなと思います。
小学校で5、6年生のカリキュラムまで習得できないと中学校で普通学級は厳しい
結局、小学校では最低4年生のカリキュラムを目標としているようですが、進められる子はもっと先まで進められます。
つまり、本人の実力次第。
もし、小学校で定められている6年間のカリキュラムを習得できなかった場合、中学校でも2年間の学習の穴を埋めるのは自力でしかないんだと思います。
でも考えてみると、小学校で追いつかなかった部分を将来、中学校で飛躍的に伸ばせるとは考えにくいです。
ここでまた学力面でついていけないことを考えたら結局は中学校でも支援学級を選ぶことになるんだと思います。
小学校で支援学級にいた子の多くは中学校でも支援学級を選ぶケースが多いとは聞いたことがありますが、納得です。
中学校で支援学級の場合の高校受験の壁
中学校の支援学級では内申点がない
今のところ、中学校の支援学級では内申点がつかないところが多いそうです。
となると、一般の高校受験が限りなく難しくなります。
私立高校など内申点がなくても受験できる高校もゼロではないと聞きますが、公立だと自分で調べたところ内申点なしで受験できる高校はかなり少ない様子です。
果たして自分が住んでいる地域に内申点なしでも受験できる高校があるのかまでは、さらに調べないとまだ分かりません。
息子はまだ小学校一年生。
将来、7〜8年後までにはまた色々と変化があるでしょうから(そう願います!)
この辺はもう少し現実が近くなってから調べようと思いますが…
それにしても、もし内申点がなくても受験可能な学校があったとしても内申点がないとなると、自ずと当日点で勝てる学力も必要になる。
やはりなかなか厳しい現実を突きつけられそうです。
では、中学校卒業後の将来は?
結論、高校は特別支援学校か通信なのか?
自分なりに調べた感じだと、今のところ中学校で支援学級に在籍していたお子さんの多くは特別支援学校高等部か通信制の高校に行かれる方が多いようです。
やはり先ほども述べたように内申点がつかないのでなかなか全日制の高校受験は厳しいのかもしれません。
【2020.6 追記】
高等支援学校は療育手帳を持っていないと入学できないそうです。
療育手帳の取得は自治体によって基準が違うようですが、私の住んでいる地域ではIQ75以下じゃないと取得資格がないそうです。
余談ですが、うちの息子は今の所IQは75以上ありますが、平均値以下のいわゆるグレーゾーン…。
少ない選択肢の中でどういう進路を選択するか、難しい判断になりそう…。
しかし、ここ近年で神奈川県では『インクルーシブ教育実践推進校』というものが増えてきているそうで、全日制の高校でも知的障害があるお子さんを受け入れ、共に学べる場を作ってくださっているようです。さらに、キャリア教育などの特別授業も行うことで就職のサポートも行っているそうです。
将来、息子が高校受験をする頃までには是非このような学校が全国的に増えてほしいと願います。
それにしても選択肢を広げるためには、我が家の場合はできれば小学校のうちに学力面の成長もですが、生活面の自立の面でもウンっと成長してもらい、将来どこかのタイミングで普通学級に行かせてあげたいとは思います。
高校卒業後の将来は?
大学受験はどこの高校でも可能なようです。
大学の入学資格に関しては、高等学校を卒業していなくても、中等教育学校卒業者、特別支援学校の高等部修了者、高等専門学校の3年次修了者に認められます。
さらに、それ以外の方についても、
- 指定された専修学校の高等課程(文部科学大臣指定専修学校高等課程一覧)の修了者
- 外国の大学入学資格である国際バカロレア・アビトゥア・(フランス)バカロレア・GCEAレベルの保有者
- 高等学校卒業程度認定試験の合格者、大学において個別の入学資格審査により認められた者で18歳に達した者
などにも大学への入学資格が認められます。
文部科学省公式サイトより引用
少し安心しましたが、ここで注意したいのが、大学以外の進学を希望したい人。
特別支援学校高等部は卒業しても『高校卒業資格』は得られないようです。
専門学校など、高校卒業資格が必要な進路は進めない可能性があるようなので、全日制の高校よりは将来の選択肢が狭くなる可能性があります。
しかし、特別支援学校は将来の就職を見据えて職業訓練や技術指導などを取り入れている学校も多いようなので、子供の理解力によるとは思いますが、中学校のうちに親も将来の職業の見通しをある程度調べてく必要があり、子供と相談して進路選びをしていくのが良いのかもと個人的には思っています。
高校受験の前にはまたその時の情報を収集して息子の将来にとって良い選択肢を探していきたいと思います。
(その頃には自分の意思で将来を考える力も育ってて欲しいな〜と願います。笑)
まとめ
息子はまだ小学校入学したばかり。実際は今必要な選択肢を探るだけで十分な気もしますが、今必要な物ばかりみた結果、将来息子が希望する進路が出てきた時に情報不足が原因でいけないことがないように、親は先々の情報にもアンテナを張っていくべきなんだろうな、と思っています。
発達障害の診断があっても将来の希望をたくさん持って成長してもらいたいと願います。