子育て 発達障害

入学前の就学時検診で支援学級を勧められた方へ〜我が家の考え方

こんにちは。私は現在、広汎性発達障害の6歳の息子と2歳の娘の育児をしている母です。

上の子は1歳頃から様々なこだわりや癇癪、自傷行為、発語の遅れ、感覚過敏がありました。3歳の時に児童精神科にて診断を受け、病院やデイサービスで療育をしていましたが、そんな息子も小学生になりました。

年長になってから入学までの間、進路決定について色々あったことを忘備録としてまとめました。

今の私が知っている事を必要としている人がいるなら、ここで共有することで参考になってもらえたら嬉しいなと思います。

小学校就学前に勧められた、多くのやるべき事

一般的に小学校修学と言えば当たり前に普通学級に入ると思う保護者の方が多いかと思われます。

しかし、発達がゆっくりなお子さんには通常学級以外を勧められる場合があり、いくつか就学先の選択肢が与えられます。

  • 特別支援学校
  • 特別支援学級
  • 通級
  • 通常の学級

お子さんの発達状況に応じて無理のない学校生活を送れるよう支援を受けられるようです。

それぞれどのようなお子さんが適応なのかは文部科学省の公式サイトに載っているのでそちらでご確認くださいね。
2.特別支援教育の現状:文部科学省

選択肢があるのは分かりましたが、果たして我が子の入学先はどうすれば良いのか。年長になってからその方向性の決定に至るまでにはやるべき事がたくさんありました。

就学先決定までの流れ

就学相談と小学校の見学

就学先決定までの経緯は、我が家の場合、元々行っていた児童発達支援デイサービスから、事前に年長になったらすぐ就学相談と入学予定の小学校へ見学に行くよう勧められてました。

小学校見学は事前に学校可能かを問い合わせ、できれば子どもを連れて通常学級と支援学級の両方見ることをお勧めします。息子の時はコロナ禍で学校への出入りも制限がありなかなか大変でしたが、子どもの反応もとても参考になりました。是非連れて行かれることをお勧めします。

早め早めの行動がお勧めです

就学相談では進路の意思決定は年長の秋、遅くても11月頃までには決まるように求められます。それまでに、就学相談や小学校の見学は終わらせなければなりません。

就学相談も先々まで予約がいっぱいな事が多いので年長になったらすぐに行動するくらいの早めの行動がお勧めです。

就学相談は必要に応じて数回行くことも可能ですが、毎回事前の予約が必要になり、数ヶ月先の予約になることもしばしば…やはり早めがお勧めです。

就学先を決めたら

就学相談へ報告します。支援学級へ申し込みする際は、就学相談で申し込みをする流れになります。

就学先の決定は相談員からどこが良いか勧められる場合もあるようですが、意思決定はあくまで保護者とのことでした。ただ、実際に支援学級に入れるかどうかの最終的な判断は自治体の教育委員会です。
普通学級以外は誰でも勧められたり希望したからといって必ず入れるわけではありませんでした。

我が家の場合は支援学級で申し込みした結果、無事に通りました。

 

特別支援学級の対象は?

特別支援学級は障害種別ごとに、

  • 知的障害
  • 肢体不自由
  • 病弱・身体虚弱
  • 弱視
  • 難聴
  • 言語障害
  • 自閉症・情緒障害

の学級が設けられています。

それぞれの対象基準は、文部科学省の公式サイトを以下にご紹介します。

ア 知的障害者
知的発達の遅滞があり,他人との意思疎通に軽度の困難があり日常生活を営むのに一部援助が必要で,社会生活への適応が困難である程度のもの
イ 肢体不自由者
補装具によっても歩行や筆記等日常生活における基本的な動作に軽度の困難がある程度のもの
ウ 病弱者及び身体虚弱者
一 慢性の呼吸器疾患その他疾患の状態が持続的又は間欠的に医療又は生活の管理を必要とする程度のもの
二 身体虚弱の状態が持続的に生活の管理を必要とする程度のもの
エ 弱視者
拡大鏡等の使用によっても通常の文字,図形等の視覚による認識が困難な程度のもの
オ 難聴者
補聴器等の使用によっても通常の話声を解することが困難な程度のもの
カ 言語障害者
口蓋裂,構音器官のまひ等器質的又は機能的な構音障害のある者,吃音等話し言葉におけるリズムの障害のある者,話す,聞く等言語機能の基礎的事項に発達の遅れがある者,その他これに準じる者(これらの障害が主として他の障害に起因するものではない者に限る。)で,その程度が著しいもの
キ 自閉症・情緒障害者
一 自閉症又はそれに類するもので,他人との意思疎通及び対人関係の形成が困難である程度のもの
二 主として心理的な要因による選択性かん黙等があるもので,社会生活への適応が困難である程度のもの

障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)|文部科学省より引用

私が就学相談に行った時にも上記と同じ内容が書いたものを渡されましたが、いまいちこの内容が自分の子供に該当するのかはよくわかりませんでした。

しかし、実際はこの基準だけで判断され決められるわけではなく、保護者と面談による聞き取り、通っている幼稚園や保育園からの情報提供、専門医による発達検査などを踏まえ、総合的に判断をされるようです。

障害の判断に当たっては,障害のある児童生徒の教育の経験のある教員等による観察・検査,専門医による診断等に基づき教育学,医学,心理学等の観点から総合的かつ慎重に行うこと。

障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)|文部科学省より引用

このような様々な観点を判断基準とされるようですが、あくまでも最終的な意向を決めるのは保護者です。

周りからいくら支援学級を勧められても保護者さんが通常学級を選べばその時点で就学相談は終了となり、特別支援学級へ進むことはなくなります。
つまり、

特別支援学級に進ませるか否かの第一関門が保護者の決断次第

なんだと思います。

我が家の小学校の就学先とそれまでの経緯

うちの息子はこの春予定していた小学校の特別支援学級に入学しました。

息子の場合、元々病院やデイサービスにお世話になっていたのもあり、
就学に関する選択肢があることや、その選択肢の中でどれを選べば良いかの考え方、就学相談のことも教えてもらえていたので、戸惑うことはありませんでした。

しかし、それでも通常学級か支援学級、どちらを選ぼうかは迷いました。

気になった点

  • やっぱりできることなら普通学級に行って欲しいと思う親のエゴ。
  • 支援学級に行くことで本来もっとできる可能性を潰し、学習の遅れが出ないか
  • システム的には支援学級→通常学級へ変更できるはずだけど本当にそうか?

上記が私が心配している点ですが、正直今でもこの心配は解消できていません。
ですが、そんな時はデイサービスで教えていただいたことを参考に考えるようにしています。

子どもの成長は幼い頃からの土台作りが大切

以前に通っていたデイサービスの先生から様々な療育方法のうちの一つである、感覚統合療法の考えの中に『発達の木』というものがあることを教えて頂きました。

『子供の成長をりんごの木に例えると良い。根がしっかりしている木は、やがて大きくなった時に幹も太く、その上になる実もしっかりする。』

つまりは、子供の成長も土台が大事、と。
その土台は幼いうちにしか身につかないものもたくさんある為、早期療育というものが早ければ早いほどより成長を促すのに効果があると言われているそうです。

実際に息子も3歳からデイサービスや病院に通い様々な療育を受けてきたおかげでとても成長したと感じています。

その経験があったのもあり、我が家では息子にはまだ土台をしっかり作ってもらいたいという気持ちを大切にしました。
背伸びをせずに今の息子に焦点をあてて、必要な環境を考えた結果、自然と支援学級を選択しました。

我が家が支援学級を選んだもう一つの理由

また我が家で支援学級を選んだ理由のもう一つに、通常学級から支援学級に移行するより支援学級から通常学級へ移行する方が子供本人のモチベーションは高く保てると、息子の支援に関わる方からアドバイスを受けました。

『確かに!』と思いました。

身内や友人の中には通常学級に言ってみてダメだったら支援学級でも良いのでは?

と勧められたりもしましたが、その時の子供の心境を考えたら…通常学級でついていけなかった現実やネガティブな感情が子供の中に残ってしまう方が辛いだろうと思い、支援学級を選びました。

 

我が家で感じた支援学級のデメリット

先ほど述べた支援学級で良いのか迷った中で、支援学級に行くことのデメリットも考えました。
※あくまで個人的に感じたことです。

支援学級の人数が圧倒的に普通学級に比べ少ない

息子の学年では結局、支援学級に入ったのは息子一人でした。
支援学級に在籍していても交流級といって、朝の会や休み時間、できる教科があれば可能な授業で通常学級に混ざり生活する機会があるようです。

とは言っても日常的に同じ学年のお子さんと交流できる機会は少ないので、友達ができる機会も少ないのではと感じ、迷いました。

しかし、息子の特性として言語の苦手さがあり、伝えてたいことをうまく言葉にできないので、まだ子供同士で会話は難しい状況でした。
今までも困ったらすぐに大人を呼び、間を取り持ってもらうことはできていましたが、小学校ではそんな自分の都合ばかりで先生に頼れるとは限りません。
結局思うように会話ができず困るならそれはそれで辛いだろうという判断で支援学級を選びました。

支援学級に行くことで学習の遅れが出ないか

支援学級だと本人のペースで学習を進めていただけるので、その点では支援学級の良いところと思っています。

ですが、じゃあ実際に本人の理解度がゆっくりだった場合、6年間でどこまでのカリキュラムを目標とされているのか?

事前に小学校に見学に行った際に支援学級の先生に聞いてみました。
その時に対応してくださった先生は、

『6年間で小学校4年生のカリキュラムまで身につくように進めている』

とのことでした。
これは全国の小学校で統一の目標かどうかは分かりません。
(あくまでも息子が通う小学校で聞いた内容です。)
それ以上の学力があるお子さんの場合は個別に進めるそうなので5年生、6年生と勉強を進めることも可能のようですが、進みがゆっくりなお子さんの場合は小学校で4年生くらいまでを目標とし、足りなければさらに塾などでで補うお子さんもいらっしゃるようです。

要するに本人次第…支援学級だから遅いということではなく『本人のペース』を大切にしてくれるようでした。

本当に在学中に支援学級から通常学級への変更は可能なのか?

これは未だに不安です。
実際の制度上では、自治体の教育委員会の方に審議をかけてもらうよう申請して通れば可能なはずです。

実際に入学前に知り合いのお母様から色々な小学校の話は聞いていましたが、中には本当に年度途中や新年度の切り替え時から通常学級へ移行されたお子さんの話も聞きました。

しかし、我が家が事前に就学先の小学校に聞いてみると、

『できなくはないが、事例はない』

…と。
あまり簡単に変更できるような印象ではないお返事でした。

学校側も色々とご都合があるのだと思うので、もし今後通常学級でも大丈夫そうなくらい息子が成長をしてくれたなら、学校側にご迷惑がかからないようタイミングを図りながら変更の相談をしていきたいと思います。

もし小学校で支援学級を勧められたら?

個人的な考えにはなりますが、まずは子供の為にも耳を傾けてあげてほしいなと思います。
そして子どものどんな様子を見て支援学級を勧められたのか、先生に理由を伺ってみて欲しいと思います。

急に特別支援学級を勧められたらどんな方でも最初は戸惑いや抵抗があるかと思います。
しかし、家では困ることがなくても、親には見えない子供の中の社会環境で困りごとがたくさんあるのかもしれません。
子供が自力で解決するのはまだ難しいこともたくさんあると思うんです。

 

支援学級を勧められてもなかなか受け入れられない方へ

就学先の希望については、基本的には保護者の意向を優先して教育委員会で審議してもらえるようですが、支援学級に抵抗があり、就学前検診などで勧められたとしても結局は普通学級を選択する保護者様が多い実状をよく耳にします。

今の時代だからこそなのかは分かりませんが、成長に偏りがあったり全体的に遅れがある場合、子供が支援を受けるためには確かに『障害』の診断がついてしまうことがあります。
うちの子は3歳で発達障害の診断がついてます。
なんとなく発達障害と聞くと『=知的障害』と思われがちですが、うちの子は知的障害には今のところ該当していません。

でも普通なのに障害扱いされるとも思っていなくて、

  • ただ偏りがある発達に対し、支援を受けた方が子供のためになる
  • その為に発達障害の診断があると病院、保育園等各所で適切な保育や支援を受けやすい

それだけです。

私は発達障害に対しての専門家でも何でもないただの母親ですが、支援学級に対する不安や、発達障害の障害受容というものについてはよく理解していない方ほど障害をつけられることの将来を恐れ、受け入れられないでいるような印象を持ちます。

私も不安です。でも、目の前の現状、周りのお子さんについていけてない息子も見てるので、将来の心配ばかりではなく現状の息子の成長を一つ一つ固めてあげるにはどうすべきか考えると自ずと障害受容ができました。

まずは発達障害について知り、小学校の入学先についても一つ一つ調べる事が大切だと思っています。

 

まとめ

小学校では子供が個々の成長に合わせて受けられる支援体制いくつかあります。
支援学級を勧められたとしても、まずは通級というものや放課後等デイサービスなど他の支援から始めてみる選択肢もあります。
(通級や放課後デイサービスについては書ききれないのでご自身で調べてみて下さいね)

もし支援学級を勧められたとしても嫌な気持ちにならずに、まずは周りの声、子供の様子を冷静にみて何が一番子供のためになるかを考えてもらえたらいいな、とあくまで個人的な考えですが思います。

小学校以降のことについて自分なりに調べてみたこともまとめてみました。
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