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【クレーン現象】1歳の息子が手を引っ張る問題について思うこと

こんにちは。私は現在、自閉症スペクトラムを持つ長男と4歳年下の娘の育児をしている母です。
このブログでは発達障害の育児ついて自分が経験したことを綴っています。

手を引っ張るクレーン現象について

息子は1歳になった頃から手を引っ張る現象が現れ始めました。

指差しはせず、目的の場所に親の手を引っ張っていきます。

この様子はクレーン現象というようで、欲しい物や用事のある場所に大人の手を掴み、手を引っ張る意思の表現方法らしいです。
後に知りましたが、このクレーン現象は自閉症の子によく見られる症状とも言われているそうですね。

果たして本当にそうなのかな、って思い、調べてみました。

クレーン現象とは、自閉症の子どもによく見られる行動で、何か欲しい物を取って欲しい時に親の手首を持って、欲しいものに近づける行動です。健常児(定型発達児)では、欲しいものがあるきには「ジュース(ちょうだい)」のように言葉で要求したり、欲しい物を指差して「これ」と示すのが普通です。クレーン現象は、自閉症の子どもだけに見られるものではなく、要するに言葉で表現できないための行動です。

何か変だよ、日本の発達障害の医療(4) 判断が早すぎる!より引用

息子が1歳の頃、私はこの手を引っ張るクレーン現象というもので毎日息子の訴えを汲み取っていましたが、当時は『クレーン現象』と名称のついた行動とは知りませんでした。
息子がまさか障害の可能性があるとも思っていなかったので意思表現の方法として息子なりによく考えたな、と思っていたくらいです。

1歳でクレーン現象があったら自閉症なの?

先程の引用文にもあるように、あくまでも親の手を引っ張るクレーン現象は
自閉症の子どもによく見られる行動

ではあるものの、
自閉症の子どもだけに見られるものではなく、要するに言葉で表現できないための行動
と記されています。

うちの場合ですが、長男は3歳で発達障害(自閉症スペクトラム症)の診断が下りました。

しかし、診断の至る理由としてこのクレーン現象だけで判断されるということはなく、実際には他にも

  • 言葉の遅れ
  • 感覚過敏や周囲への興味の薄さ
  • 癇癪
  • 自傷行為

など様々な症状があり、診断方法は発達検査の結果と保護者への日常の様子の聞き取りなどを行い総合的に判断されました。
なので、個人的には

クレーン現象≠自閉症

だと思っています。

余談ですが、息子は発達障害と言われていますが、当時通っていた保育園に障害児申請として提出した時の診断書には『自閉症スペクトラム』記載されていました。
今は発達障害のの総称として、自閉症スペクトラムという名称らしいです。

クレーン現象で1歳の子供が手を引っ張るのはなぜ?

1歳の子供にクレーン現象が見られる理由として、私自身は息子を見てきた経験から

言葉がまだ出てきてないけど自分の意思を伝える為の手段

だと思っています。

自閉症スペクトラム症の中でも、自閉症のあるお子さんには確かに言葉の遅れのある子も多いようなのでクレーン現象で意思を伝えようとすることが多いんじゃないかなって思います。

そんな息子も4歳までちゃんとした言葉は発することはできなかったので、1歳頃から毎日親の手を引っ張り、目的の場所にポンッと置くことで言葉が出ない代わりの意思表現の方法としていました。

ちなみに、冒頭でも言いましたが指差しは一切しませんでした。
小学生になった今でも指差しで表現することは少なく言葉で伝えようとしてきます。

さらに言えば、こちらが指差しして何かを指示するのもあまり伝わりません。

おそらくですが、抽象的な表現を苦手とする息子としては遠くから指を刺して何かを伝えること自体がハッキリとしない表現で苦手なんだろうな、と思います。

我が家の場合はクレーン現象もり、尚且、様々な症状で結果的に障害の判断でしたが、障害のないお子さんでも1歳の時点ではまだ発語が遅めな子もたくさんいらっしゃいます。

あくまでも個人的な意見ですが、

言葉で表現できない→意思表現の手段=クレーン現象

なのではないでしょうか?
うちは特に発語は遅かったのでこのクレーン現象は1~2年続きましたが、言葉の発達が進むにつれて手を引っ張る行動はなくなりました。

とは言え、言葉の発達も遅く、クレーン現象が見られるようでしたら個人的には早めに保健センターや発達の専門医などへの相談をお勧めします!
障害とまでいかずとも、発達の遅れがあったとしたら困るのは子供本人…。

我が家の話にはなりますが、長男は適切な療育を幼い時から受けることで、たくさん成長してくれたので早めに相談してよかったと思っています。

実際に1歳頃から見られたクレーン現象と生活上の弊害

我が家では、息子のクレーン現象は発達障害の診断が出る前の方がよく見られていました。
実際にクレーン現象が出てくる例としては、

  • 何かものを撮って欲しい
  • テレビみたい
  • 何か食べたい

このように用事のある時にその場所まで私の手を引っ張っていき、ポンっと手を置きます。
これだけでしたら子供の意思が分かりやすくて良いと思えるのですが…

実際に1日に何度も、「ママ〜」と呼ぶ回数だけ手を引っ張ると考えてみてください。
何十回も…用事がある度に行動を共にしなければならないので結構大変なんです。

我が家には息子の他、4歳下の娘がいますが、娘が1歳の頃は同じような場面でも指差しでどの方向に用事があるのか教えてくれました。

実際に経験して

わいありますが、この指を指してくれる時の『』というのがあるかどうかでもだいぶ違うんです。
この数秒の『』があると、

  • 手が汚れていても洗って拭けます。
  • 物を持っていてもその場に置くことができます。

駆けつける準備を整えられるのです。
しかし、息子の場合はこの『』はなく、その場ですぐ手を引っ張ろうとします。

こちらがその時何をしているかなんて関係ありません。

例えば、

  • キッチンで洗い物をしている時
  • 包丁を持っている時
  • トイレにいる時

そんな時でも声を出して呼びにくることはなく、無言で急に手を引っ張り、強引に持っていこうと思います。
手が汚れていても、動けなくても息子には関係ありません。

ちょっと待ってね

ということが一切通用しないのです。

しまいに、うちの息子は自分の要望が通らないと頭を床や壁に打ち付ける自傷行為や癇癪という特性もあったのでなかなか大変でした。

クレーン現象と自傷行為に対応しながら生活できた理由

前項で述べたように、クレーン現象+自傷行為(癇癪)と付き合いながら生活するというのはかなり大変でした。
それでも何とか乗り越えていけたのは家族に頼れたおかげです。

我が家は夫が自宅勤務の仕事をしている上に、家事が全般できる人なので協力してもらい、何とかこの時期を切り抜いてきました。
当時は、私一人で息子を抱えながらまともに家事なんてできない状況が続き(家事を優先させたら子供が発狂&頭を打ち付ける)、周囲の助けがなかったらおそらく生活環境は破綻していました。

とはいえ、我が家は共働き。
私も夫も常に家事に手を回せるわけではなかったので家事は生きていける最低限しかできていませんでした。

それよりも息子と行動を常に共にし、些細なことですぐ頭を打ち付ける息子を怪我から守ることで精一杯…そんな日々を送っていました。

ですので、

頼れる家族がいるなら無理をせず頼る

家族に頼れない方は外部に頼る

外部に頼る』これも一つの手だと思います。
全てを育児をしている人が一人で何とかしようと抱えると疲弊してしまいます。
最近は子供の一時預かりをしてくれる保育事業や家事代行業者もあるので、うまく活用をしていくのも良いと思います。

私も実際には使わずにすみましたが、当時調べていたことはあります。

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よかったら参考にしてみて下さい(^ ^)

私も、もしワンオペ育児をしていたら他の生活費を節約してでも多分頼っていたと思います。
それくらいクレーン現象があったこの時期の息子の育児は辛い記憶として残っています。

クレーン現象が気になるなら1度相談するのがおすすめ!

先に『クレーン現象≠自閉症』というとは限らないとは言いましたが、実際は言葉の発達が遅めな子供に手を引っ張るクレーン現象が多いのは事実だと思います。
言葉の表出が遅かったり、目が合わない、呼んでも反応がない、などのコミュニケーション面やその他にも気になることがあるなら是非、相談に行かれることをおすすめします。

その際は、

他に気になる症状はないか?

あるなら心配なことを全て整理

をして、お住まいの地域の子育て支援センターや保健センターに相談に行かれると先方にも伝わりやすいと思います。

クレーン現象だけでしたら、1歳の時点では普通のお子さんにも十分見られる症状のようです。
しかし、他にも発達で気になるところがあるなら話は別です。
今後さらに困りごとが出てきたときに相談しやすくするためにも早めの相談と情報収集はしておいて損はないと思いますよ!

周りは気づいていたとしても誰も教えてくれない

個人的な経験ですが、このような障害に関わるかも知れない内容はとても繊細なので育てている方が自分で気づかない限り周囲が指摘してくれる機会は少ないと感じています。
そして、身内の場合は障害の事実を受け入れたくない人も中にはいます。そうなると尚更指摘はありません。
むしろ我が家の場合は障害の疑いを相談した時には声を揃えてみんな否定的でした。

さらに、個人的な経験段にはなりますが、発達障害などに関する情報は自分から踏み込んで集めようと行動しなければなかなか得られず、行動力と時間が必要になります。
情報収集の取っ掛かりとしては

参考

  • 保健センター
  • 子育て支援センター
  • 児童相談所
  • 保育園や幼稚園
  • 病院

などありますが、各所あまり連携が取れておらず、むしろ情報が散在していてとても分かりにくい印象です。
そしてどの機関も予約で埋まっていることが多く相談できるまでの待機時間がかかります。
数ヶ月かかると思っていた方が良いでしょう。

日頃SNSなどでも情報を集めていますがどこの地域も似たり寄ったりの印象を受けるので、おそらくどこの地域も分かりにくいのではないかと思います。

我が家のクレーン現象の終わり

所々で述べましたが、うちの息子は3歳の時に自閉症スペクトラム症という診断を受けています。
様々な症状がある中でも言葉の遅れはかなり目立っていて、ちゃんとした発語は4歳になってからです。

しかし、このクレーン現象は1歳頃から始まり、診断がつく前の2歳半くらいにはほとんど親の手を引っ張ることはなくなっていました。

細かな経緯としては、

1歳:クレーン現象で親の手を引っ張る

2歳:より具体的にジェスチャーで伝えられるようになってきた。

3歳:単語の語尾が言えるようになてきた。

4歳〜:2~3語文の会話ができる

その後はどんどん言葉を覚え小学生の今はもう言葉で困ることはほぼなくなりました。

意思を伝える手段が成長すると共にクレーン現象はなくなりました。
ちなみに自傷行為は言葉が出てきはじめた3歳頃まで続き、癇癪は5歳の現在でも発狂する形で続いています。 現在、小学生ですが成長してくれて癇癪はほぼありません。
なかなか気持ちのコントロールが難しい息子ですが、少しづつでも成長はしているので今後さらに穏やかに育って欲しいと願う親心です。

これを読んでくださった皆さんのお子さんもスクスクと成長しますように。

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コル

札幌で夫と2人の子供と暮らしてます。 医療専門職/Webデザイナー/ブロガーと多様な働き方をしてます。 長男の自閉症スペクトラムが発覚してからは育児と仕事の両立に試行錯誤しながらも自分らしく暮らすために日々奮闘中。このブログでは、そんな日々の記録を綴ってます。

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