こんにちは。私は現在、広汎性発達障害の5歳の息子と1歳の娘の育児をしている母です。
息子は1歳頃から様々なこだわりや癇癪、自傷行為、発語の遅れ、感覚過敏が現れ始め、3歳の時に児童精神科にて正式に自閉症スペクトラム症の診断を受けています。このブログではそんな発達障害の育児ついての自分の体験談を元に綴っています。
子供の偏食は発達障害や感覚過敏の可能性も!?
幼い頃の子供の偏食はよく聞く話です。
しかし、中には発達障害、感覚過敏があり感覚的に食べることに抵抗があるお子さんもいらっしゃるようです。
そんなうちの子もおそらく感覚過敏です。
こんな方におすすめ
- 偏食がひどいが、改善方法が分からない
- 栄養が偏り、子供の体が心配
- 何作っても食べないのでイライラする
- 入園に向けて、偏食があっても大丈夫?
- 発達障害、感覚過敏の偏食に悩んでる
当時、私の息子が感覚過敏と判断された理由と、栄養面に対する考え方を相談した時のことをご紹介します。
発達障害の感覚過敏に対する考え方と栄養摂取。健診で言われた衝撃の一言
これは3歳児健診で保健師さんから言われた言葉です。
⌈感覚過敏のある子供が苦手な物を口にするのは、生ゴミを食べさせられるのと同じ感覚なんですって。⌋
⌈あなたは生ゴミを子供に食べさせますか?⌋
優しい口調でものすごいことを言われました。
大人でも生ゴミを食べなさいと強要されたら辛くないですか?(というか無理ですね⋅⋅⋅)
感覚過敏は発達障害のお子さんによくみられる症状の一つだそうですが、過敏なお子さんにとって苦手な物を強要されるのはこのように生ゴミを食べなさいと言われているのと似た感覚に感じるようなのです。
生ゴミを例にするのは実際には大袈裟な言い方ではあるようですが、でも感覚過敏の人にとってはこのくらい過大に捉えて良いみたいです。
発達障害がある息子の偏食の内容
うちの息子の偏食は1歳頃からすでにありました。試しては吐かれてしまい、食べられるメニューに作りなおすのが毎日の流れでした。
そして、徐々に食事も固定化し、3歳児健診の時に当時食べられた物は、
- 白米
- ベーコン
- 鮭
- ブロッコリーの花の部分
- ごま塩、ふりかけ
- りんご
- ヨーグルト(決まった商品のみ)
- 野菜ジュース(決まった商品のみ)
- フルーツミックス味の豆乳
これだけです。
この他、いくつか特定のお菓子は食べられましたが、大抵は上記の食品で毎日過ごしてました。
それでもその相談した保健師さんによると、
「各栄養素が1種類づつ食べられてるから十分!大丈夫!」
と言ってくださり、なんとなく気持ちが楽になったことを今でも覚えています。
息子がの感覚過敏とこだわり
息子が発達障害の診断を受けたのはこの相談をした3歳児健診の後ですが、感覚過敏については診断を受ける前から違和感として気づいてました。
食事に関する具体的な感覚過敏は、
- 味
- 温度
- 食感。
※匂いは大丈夫。むしろ鈍感
- 味については確証はなく、先入観も強いのではないかと未だに疑っていますが…当時まだ言葉が話せなかったので吐き出されることで判断していました。
- 温度は常温よりも熱いものと冷た過ぎるものは苦手
- 食感は大丈夫なものもあるが、基本パリパリ、カサカサ系以外のものは見た目で抵抗する傾向あり
その他、お菓子はその時のブームによって変化がありますが、特定の商品のお菓子のみ毎日食べてます。
さらにパッケージにもこだわりがあり、好きなお菓子でもキャンペーンや季節でパッケージの一部が変更になるとそれだけで拒否することもしばしば⋅⋅⋅。
そして、この頃から唯一食べられる野菜であったブロッコリーと、野菜ジュースも嫌がるようになり、この食育相談の後からしばらく野菜ゼロ期間が発生してしまい、栄養面の偏りがとても心配でした。
野菜を摂取できなくなった息子の栄養とその後は?
余談ですが⋅⋅⋅3歳児健診の後、息子は野菜ジュースを飲まなくなりました。
1~2年ほど野菜をほとんど摂取できなかった時期がありましたが、忘れた頃にまた勧めてみたら多少飲んでくれるようになりました。
その間の野菜から摂取するべき栄養はゼロでしたが、新たに食べられるようになったポップコーンや栄養補助食品に頼ったおかげもあり、体重、身長は問題なく成長してくれました。
現在は慢性的な便秘はありながらも、病院の薬やイージーファイバーなどのジュースに入れてもバレない食物繊維の補助食品を利用するなど工夫して元気に過ごせてます。
さらに便秘に関して言うと、息子は排便に対する恐怖心もあり極力便意を我慢するので、一概に『野菜不足=便秘』とは言えないかと思います。
だからって野菜を摂取しなくても大丈夫とは言いませんが、また復活することもあるので、偏食に対する取り組みは焦らないことが大切だと思いました(^^)
\子供の偏食とどう向き合えば良いかをまとめた記事もよかったら覗いてくださいね/
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3歳子供のひどい偏食にイライラ!何とかしたくて保健所に相談してみました。
3歳頃、息子のひどい偏食に対して解決法を保健センターで相談しました。どう付き合えば良いか、偏食は克服できるのか…そこで受けたアドバイスがとても参考になり、5歳になった今は少しずつ食べられるものが増えてきました。相談して本当に良かったので忘備録として綴ります。
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子供の偏食と栄養面に対して相談した内容と答え
以下、私が保健センターで相談した実際の内容とその答えがこちらです。
偏食以前に見た目で拒否、食事を口にまで運べない悩み
息子のひどい偏食について、そもそも食事を口にまで運べない、見た目で拒否され口を開けない問題がありました。
味がダメなのか、もしくは食感が嫌なのか⋅⋅⋅原因を探ること自体が困難でした。
そのことに対する対応策を聞いてみた答えがコチラ。
- 一つ一つの食事が子供にとっては未知の体験なので不安になりやすい。
- まずは見ることから。見て食べられる物だと認識することから始めるので十分!
- そして、もし少しでも食べられたならたくさん褒めてあげる
このように勧められました。
なんとかして口に入れたい、口にさえ入れられたらもしかしたら美味しいと分かり好きになるかもしれないと頑張っていましたが、
⌈一つ一つの食事が子供にとっては未知の体験⌋
これを聞いて私は根本が間違っていることに気が付きました。
大人からしたら、出てくる食事は『当たり前に食べられる物』ですが、子供にとっては、特にうちの子みたいに物の認知力が低い子供にとっては当たり前の『食べられる物』は生ゴミと変わらない感覚なのかもしれないのです。
そりゃ、無理矢理食べさせようとしたって無理な話だ。と反省しました。
⌈両親が食べているところを見る=安心できる食べ物と分かる⌋
このようなアドバイスも受けました。しかし、これについての我が家の現状は⋅⋅⋅
親の食事に興味がないので見てない。笑
ですので我が家にはあまり効果はありませんでしたが、興味を持って見てくれるお子さんでしたら効果はあるんじゃないかな、と思います。
嫌いな物に挑戦するきっかけは誰であっても何でも良い
相変わらず親の努力には全く見向きもしない息子ですが、ある日おばあちゃんの食べているお菓子には興味を示し、まれに口にしていることに気が付きました。そこで、
何も母親が全てやることはない!
ということに気が付きました!
これをきっかけにおばあちゃんの食べる姿を積極的に見せたおかげでお菓子の偏食は少しずつですが減りました。また、保育園に行き出してから色々な食事メニューを見たり、周りの同世代のお子さん達を見ることで息子への刺激に繋がったようです。
少しづつスプーンでおかずを突いてみたり、おままごとで普段嫌いな野菜や果物を食べるマネをするようになり、野菜や果物が『=食べられる物』という事を理解できるようになったのです。
そして、実際は抵抗があっても様々なメニューが『きっと美味しく食べられる物』という想像力もついてきたのです。
偏食と栄養摂取に関する考え方
1、栄養素単位で考える
3歳児健診相談する前から偏食を克服するために色々の味付けを変えたり形を変えたり、キャラクターにしたり…と手を尽くしてきましたが、どれも効果を出せずお手上げ状態でした。
⌈どうしたら偏食を減らせるか?栄養面が心配⌋
それに対する答えはこちら、
⌈食べられないものは多くても最初は『スナック菓子=小麦粉使用=パン』のように大きな括りで考えれば栄養摂取できていると思って良い⌋
じゃあもうお菓子で生きていてもいいですね。笑
本気で私はこう答えましたが、世の中には白米しか食べられないお子さんもいるようです。
我が家の場合は当時は野菜ジュースは飲めており、栄養摂取の面では野菜ジュースで大丈夫と言われていました。
今は無理でも、気長に色々な食への興味が自然と出てくるまでは『お菓子=小麦粉=パン』でもいいと思う。とのことでした。
息子にはこの野菜ジュースを飲ませていました。↓↓
2、偏食の克服は無理にしない!でも諦めない!
前述で栄養面では『お菓子=小麦粉=パン』でもいいとは言いましたが、あくまでも
決して無理はしなくて良いが、新たに食べられる物を探す努力は怠らない!諦めない!
挑戦する努力は継続しましょう!と言われました。
とにかく私はこのお菓子=パンの考え方と挑戦する努力を実行したおかげで、この後数ヶ月たったある日、急にゲームセンターで買ってもらったポップコーンが好きになったことがあり、それ以来、『ポップコーン=こうもろこし』と考えで毎日お腹いっぱいあげていました。
むしろ
『食物繊維ゲット!』くらいに思ってジャンジャン与えてました。笑
まとめ〜その後の偏食状況は?〜
その後、現在5歳になった息子は家ではいまだに3歳頃と大して変わらない食生活です。しかし保育園ではかなり食べられる物は増えました。
何をやっても効果のなかった3歳頃までは、毎日作った食事を拒否されるのは本当に悲しかったですし、イライラして怒ったりも度々ありました。
怒れば怒るほど息子とのやり取りはこじれるばかり。また、バレないように隠して口に入れたりと姑息な手段を取れば取るほど、息子のご飯に対する不信感は増え食べなくなる悪循環ができてしまいました。
3歳児健診でアドバイスを受けてからは、
⌈なんなら大人になっても好き嫌いはあるくらいなんだから、子供が簡単に克服できる訳はない。⌋
⌈元気に生きていればそれでいいや⌋
くらいに思い、気長に成長を見守れるようになってからはかなり私自身の心も楽になりました。
最後に。新たに克服した偏食
つい最近の出来事ですが、家で新たに『豚肉』が食べられるようになりました。
面白いことに、物の認知力の低めな息子は『豚肉=肉』ではなく『ぶたにく』という料理だと思っています。笑
この勘違いからしても、やはり大人にとって『当たり前の食べ物』は子供にとっては当たり前ではないんだな、と感じさせられました。
これからも息子と上手に向き合いながら偏食を克服する挑戦を続けたいと思います。