こんにちは。私は現在5歳の発達障害の息子と1歳の娘を持つ母です。このブログでは発達障害の息子の育児ついて日々学び、考え、奮闘している中で得た実体験や個人的な考えを綴っています。
1歳半頃に癇癪を起こすのはイヤイヤ期?それとも発達障害?
1歳半検診の頃になると、早いお子さんだとイヤイヤ期が始まり、なかなかやろうとしてる事が思うように進まずに困る方も多いのではないかな?と思います。さらに癇癪もあったりすると子供を落ち着かせるだけでもグッタリです。
こんな方におすすめ
- 子供の癇癪やパニックが酷くて困っている
- イヤイヤ期にしては暴れ方がひどい
- 自傷行為がある
- 子供の発達障害を疑っている
- 1歳半検診で発達障害の疑いを指摘された
大切な我が子が発達障害かもと思うと心配ですよね…。我が家も息子が発達障害かもと思った時は心配で色々と情報が欲しくて調べました。
そんな私の体験談です。
イヤイヤ期の癇癪や自傷行為から見える発達障害の症状
うちの息子は1歳半健診をきっかけに言葉の遅れとあらゆる所に頭を打ち付ける自傷行為について相談に行くようになり、3歳の時に発達の病院で広汎性発達障害の診断を受けました。
癇癪と自傷行為は1歳頃から毎日あり、自傷行為はおでこを床にガンガン打ち付けるタイプ。
イヤイヤ期にしては暴れ方がヒドイな、と感じていました。
暴れる原因
- 食べたい時に食べたい物がない。(切らしている)
- 欲しい物を買ってもらえない。
- 出かけ先が楽しくてまだ帰りたくない。
- 眠たい。
思い通りにならないとすぐゴンっと床に打ち付けることが1日に何度もおこり、おでこが肥厚するほどでした。
また息子の癇癪と自傷行為はその後も3歳くらいまで続いていました。
そして発語も遅く、この1歳半頃はまだ話せる言葉はほぼありませんでした。
さらに指差しもなく、息子から用事がある時はクレーン現象といって親の手を目的のところまで持っていき、して欲しいことのアピールをする方法をとっていました。
親は目的の場所にポンと手を置かれるだけで、あとの指示は何もない状態です。
具体的な要望はこちらで察しなければいけませんが、間違えるとその時点で床に頭をゴンです。
他にも瞬時に応じられないタイミングでも息子はこのクレーン現象を使って呼びにきます。
クレーン現象が起こるタイミング
- ご飯を作っている時
- 洗い物の最中
- トイレにいる時
など、日常における不都合な事は全て癇癪や自傷行為を起こすきっかけとなっていたのです。
『ちょっと待ってね』と言って数秒待ってもらえれば応じられることでも、うちの子の場合は瞬時に動いてくれないと断られたと思うようで、その度に頭をゴンっと床に打ちつけていました。
今思えば、1歳半の時点でこれだけの症状が出ていたのに、当時の私は発達障害の知識がなかった為、息子が2歳を過ぎるまでは発達障害と気がつかずひどいイヤイヤ期くらいの感覚で過ごしていました。そして対応方法も分からないまま日々癇癪と自傷行為に向き合う辛い日々を過ごしていたのです。
1歳半頃、日々の生活で身についた我が家流自傷行為の対処法
癇癪が起きてしまい、特に我を忘れて自傷行為やパニックに陥ってしまった場合の我が家流の対処法です。
ポイント
- まずは、怪我がないよう配慮すること
- もし少しでも聞く耳を持ってもらえそうなら別の楽しいことなどで気を紛らわしてあげる。
(これはアドバイスを受け試しましたが、うちの子はさらにパニック化することが多かったです) - そして、癇癪を起こしてしまうほど嫌だったということを大人が理解してあげること
- 子ども自身の気持ちが落ち着くまでそばにいてなだめてあげること
- そして日々の癇癪の原因を周りの大人が学び、できるだけその原因を取り除いてあげる
これが発達障害と分かる前から日々の生活で見出した、我が家にとって一番スムーズな対応方法でした。
もちろん、全てが自分で見出したものではなく、自分でネットや書籍などで障害のことや癇癪のこと、自傷行為に対する対処法を調べながら試行錯誤した結果たどり着いたものです。
もっと良い方法もあるかもしれません。
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1、自傷行為も伴う場合。まずは、怪我のないよう配慮すること
うちの子の場合の話にはなりますが、とにかく頭の打ち付けが頻繁だったので、まずは子も親も怪我をしないよう配慮が必要でした。
頭を打ち付け始めたらまずは止める。
ただ、その時の気持ちによっては自傷行為を止めること自体が息子からすると癇癪で発散させたい気持ちを妨げられてると感じるようです。
より癇癪がエスカレートするので、我を失うほどのパニック状態になることもしばしばありました。
できるだけパニックへの移行は避けるように配慮する
パニックまでいくと、もう手をつけられません。
何を呼びかけても本人には届かず、360度どこにでも頭から突進して暴れます。
テーブルや家具にぶつかると本当に怪我をしてしまいますので、全身を床に押しつけ静止させることもありました。
コンクリートでもガラスでもお構いなしに頭を打ち付けるので、パニックになってしまったら親も止めることだけでもう必死でした。
自傷行為は見届けるのも一つの手
逆に、ある程度自分で力加減を調整しながら頭を打ち付けているうちは見届けるだけも一つの手です。
どこまでが見届けるだけで大丈夫かは、見ている側の慣れだと思います。
毎日見ているとこれ以上は止めないと危険、っていうのは自然と分かってきます。
うちの場合は逆に見届けるだけの時は、放って置かれてると思うのか癇癪がヒートアップすることもありましたので、その時の癇癪の原因と気分によって毎回臨機応変に対応しなければなりませんでした。
私も最初は心配して何でもかんでも頭の打ち付けを止めていましたが、ヒートアップされてしまい、30〜60分くらい格闘する結果になっていたことも多々ありました。
時には力づくも必要
また、当時は大型のクッションをリビングに何個か置いて、暴れた時は落ち着くまでわざとクッションの方に息子を抱え投げていたこともあります。下手に頭を振り回し家具に強打される方が怖いので…。
少々手荒で虐待と言われかねませんが、そのくらい力づくで静止させないと子供も全力です。
お互いに怪我の恐れがあることだったので大人も本気で守る努力が必要でした。
自傷行為とパニックはとにかく子供も大人も怪我をしないこと、これが大前提で最も大事だと思います。
2、癇癪を起こしてしまう程嫌だったということを大人が理解してあげること
子どもが癇癪を起こすのは、思うようにいかない『嫌だ』が溢れ出し、自分の中で処理しきれなくなった時に起きてしまうのだと私は思っています。これは5歳の今でもあります。自傷行為までには行きませんが、近所迷惑のレベルでは叫んでいます。
癇癪を起こしている最中の子どもは何を言っても耳には入りません。
我が家では少し落ち着いてきた頃に辛い気持ちに寄り添うようにしていました。
ただ、時々『嫌だったんだね』と寄り添う言葉をかけることで再び思い出し、また癇癪を起こす時もありましたが、それくらい嫌だったんだと理解し、寄り添う気持ちを持つように努力をしていました。
3、子ども自身の気持ちのが落ち着くまでそばにいて慰めてあげること
一つ前の内容と重複しますが、癇癪を起こされた時は子どもも大人も辛いですが、いずれ終わります。
癇癪は子ども本人もやりたくてしているわけではありません。
気持ちの行き場がなくなり溢れ出ているのを受け止めて欲しいのだと思います。
うちの子は落ち着いてくるとそれまで攻撃的な態度だったのが一転して、抱っこを求めたり、本当に悲しそうに泣き始めたりします。
一通り暴れ終わったら、あとは気持ちが元気になるまで慰めの言葉をかけながらひたすら体をさすり続けていました。
体をさすってあげることには特に何か根拠があってやっていたというわけではありません。私独自のやり方です。
うちの息子の場合は言葉に遅れがあったので、大人の呼びかける言葉に対する理解がどのくらいあるかがわかりませんでした。
なので体をさするのは、息子に寄り添いたい気持ちが届くようにとしていたサインだったのです。
4、そして日々の癇癪の原因を周りの大人が学び、できるだけその原因を取り除いてあげる
例えば、大好きなせんべいが開封前に割れていた。
このようにもうどうしようもないことでも息子にとっては受け入れ難く、癇癪を起こすのです。
割れるとダメなら事前に割れないように気を付ける。
当時、せんべいを買ったときは細心の注意を払って持ち帰っていたことを思い出します。
食べたい時に食べたいものがなくて頭打ちつけるなら、常に切らさないように常備する。
極力こちらの配慮で頭の打ち付けが減るのであれば、大人が気をつけてあげる。
1日に何度も起こる癇癪や自傷行為は見ているだけでも心身ともに疲弊します。
多少わがままになる心配はあっても、この当時は平和に過ごせる時間をできるだけ保てるよう配慮していました。
そうしないと私達大人の精神力も持ちません。
大人が心身不調になっても子どもが変わるわけではありません。かえって悪循環が起きます。
また、一番良くないのが、大人が感情的になり怒ること。
大人が感情的になると、必ずと言っていいほど息子はより癇癪がより強くなり、パニックを引き起こしていました。
しかし、大人自身が自分の感情をコントロールするのも頭の中ではわかっていても実際はかなり難しいです。
はっきり言ってイライラします!
なので実際、我が家はよくこじらせていました。m(_ _)m
疲れます…。
ただ、毎日癇癪は続きます。
疲れていたって癇癪やパニックがなくなる訳ではない…。
息子を放置はできません。
当時私達両親は息子に対し、この終わりの見えない戦いに毎日試行錯誤しながら挑んでました。
このように日々起こっていた癇癪に対して私達は、
冷静に怪我をしないよう配慮すること。
その時に嫌だった気持ちに寄り添い慰めながらも癇癪を起こした原因を生活の中から取り除くこと。
これが我が家流の対処法でした。
1歳半頃の癇癪や自傷行為が起こる理由
年齢に限らず、障害の有無に限らず、癇癪はその人の『嫌だ』の現れ、一種の表現方法だと私は考えています。
そして通常なら1歳半頃のお子さんは言葉が徐々に現れてくる頃ではあるものの、大人と違ってまだ自分の気持ちを上手に表現することはできない。そして嫌なことがあっても気持ちを切り替えることも難しいと思います。
そんな気持ちの中の『嫌だ』がいっぱいになり、溢れ出した時に癇癪となって現れるのではないかと私は思っています。
癇癪が起きてしまうと育てている方も子供もお互いに辛いんです。
ただ、発語が増えて自分の気持ちを言葉にすることができると共に癇癪がなくなってくるお子さんは多いようです。
うちの息子は言葉の理解を感じられるようになったのはは3歳過ぎてから。
しっかり発語が出てきたのは4歳過ぎてからです。
実際に言葉が理解できるようになってきた3歳くらいで癇癪は徐々に少なくなってきました。
4〜5歳の頃には気持ちが追いつかなくなると大声で叫ぶときはあるものの、自傷行為はなくなりました。
1歳半検診、癇癪や発達障害が気になる方は相談がオススメ
息子が発達障害の診断に至るまでの最初のきっかけは、1歳半検診で相談した保健師さんでした。とても心配してくださり、2歳児検診を勧めてくださったおかげだと思います。
息子は2歳児健診の時に保健師さんの紹介により、発達に不安がある子を対象に相談と遊びの場を提供している子育てサロンへ定期的に通うようになりました。
そして児童発達支援や発達のクリニックで療育することへと繋がったのです。
子供の早期療育はお子さんのその後の人生を生きやすくするためにも効果的とも言われています。
まずは心配でしたらお住まいの地域の保健センターや子育て支援センターに連絡してご相談されることをおすすめします。
どのお子さんにも、より生きやすい道が見つかりますように。
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