こんにちは。私は現在、広汎性発達障害の5歳の息子と1歳の娘の育児をしている母です。
息子は1歳頃から様々なこだわりや癇癪、自傷行為、発語の遅れ、感覚過敏が現れ始め、3歳の時に児童精神科にて正式に自閉症スペクトラム症の診断を受けています。このブログではそんな発達障害の育児ついての自分の体験談を元に綴っています。
子供のひどい偏食にイライラ…保健所に行き相談しました。
息子の偏食がひどい!とにかく食べない!こんな悩みを抱えている親御さん、意外と多いんじゃないでしょうか?
うちの息子は乳幼児期からひどい偏食があり悩んでいました。
そこで、3歳児健診の時に食育担当の保健師さんに相談した時の事をお話したいと思います。
こんな方におすすめ
- 偏食がひどいが、どうしたら良いかわからない
- 偏食過ぎて子供の体が心配
- 何作っても食べないのでイライラする
- 3歳の入園に向けて偏食が不安
私は息子のひどい偏食についてずっと悩み続けていますが、この食育相談でかなり私自身の気持ちが楽になりました。心にゆとりを持って向き合えるようにもなり、この時の育児記録は今でも参考にしています。
息子は後に発達障害も発覚し、偏食の原因に感覚過敏特有の症状もありましたが、他にもお子さんの偏食で悩んでいる方に対し、少しでも参考になればと思います。
3歳の子供に対する偏食の向き合い方
3歳児健診で私の相談にのってくださった保健師さんは、以前に児童発達支援デイサービスで勤務されていた経緯があるとの事で、様々な特性の持つお子さんと関わってきたとのことでした。まず、その方いわく、
⌈まず大前提として、子供の偏食の克服は長期戦。明日、明後日から偏食がなくなるなんてことはないです。⌋
とのことです。⋅⋅⋅確かにそうですよね!
そして、保健師さんに教えてくださった将来目標は、
- スモールステップで段階的に
- 無理なくできるところから取り組む
- 1年後や就学までに克服できる食べ物を増やす
近い将来としてはこの3つを目標に取り組むことを勧められました。
ひどい偏食と地道に向き合う、具体的な8つの方法
具体的な偏食に対する取り組み方ですが、
1、まずは安心、安定して食べられる食事環境を維持する
現状維持も大切だそうです。要するに大半は安定して食べられる物で生活して良い、と。
これは今までの食生活も『安心』を身につけるには必要な過程と捉えてよく、それよりも食べる事を苦痛にしないよう配慮する方が大切とのことでした。
2、苦手に挑戦する頻度は10回ある内2回程度で十分!!
残りの8回はいつも通りで!
具体的な苦手に挑戦する回数の目安です。
うちの場合はこの頃の栄養のベースは野菜ジュースで取れてました。しかし、後に野菜ジュースすら飲まなくなりましたが、私はこの10回中2回くらいの挑戦を進続けました。ほとんどが食べてもらえませんでしたが、ある日忘れた頃に今まで拒否ものを急に食べ始めたりするということが年に数回あったので、ゆっくりペースでも日々努力を続ける大切さを実感しています。
3、ひどい偏食は一年単位での気長な成長で考えた方が良い
冒頭でお話ししましたが、偏食のひどい子供に対する取り組みは長期目線で考えることを勧められました。
具体的に3歳の時点で言われた近い目標として、
『小学校以降の給食を目標に』
集団生活の中で本人が困らないようにするには白米が給食に出ない日もあるので、
- パン
- 牛乳
- できれば麺類
を克服できると本人が学校生活で困らない、と言われました。
牛乳は当時牛乳に混ぜるイチゴミルクの素でなんとか牛乳を飲んでいたのですが、少しずつ薄くしていくこと。
パンは中の白い部分から挑戦するなどできるところから少しづつ挑戦してみるといいかも、と教えていただきました。
4、保育園や幼稚園と家との連携
もし協力を得られるならではありますが、保育園と家で興味を示した物、食べられた物をお互いに共有すると良いようです。
保育園で出ている物で食べられそうな物ができれば家でも挑戦してみる。
うちの子の場合ですが、保育園と週2で通っているデイサービスの両方で情報の共有と苦手を挑戦するための声がけを協力してもらっています。息子本人も保育園とデイサービスは⌈頑張る場所⌋と思っているようです。
日々の頑張りが少しづつ身を結び、1年後の4歳頃から少しづつ野菜やパン、麺類なども自分のできる範囲ではありますが挑戦する意欲が出てきました。
1ミリ角の野菜をお茶で流し込む程度ですが、大きな成長です。
やはり目標は長期目線で。
そして進みはスモールステップで。
これが本当に大切だと思います。
5、安心して食べられると分かったら味を変えてみる
私は最初からこれをやってしまっていました。
この味を変えてみる方法はあくまでも『安心して食べられる物』に対しての挑戦です。
確実に、安心して食べられることが分かったら味のバリエーションを広げる挑戦も大切、とのことです。
私は食べられない物を最初から味の工夫をしていましたが、順番を間違っていたようです。
食事スタイルの変化も効果あり!?
これはうちの子に限りかもしれませんが、保育園の給食が、4歳の年中クラスになってから個別配膳からバイキング形式に変わったのをきっかけに一気に挑戦意欲が増えました。
おそらくですが自分でトングを持ち、盛り付ける興味や楽しさが出てきたこと。
あとは自分で盛り付けることによって食べられる量を自分で調整できる安心感ができたのでより頑張る意欲に繋がったのではないか、と現在通っているデイサービスの先生に言われました。
食事のスタイルも大切なんだな、と勉強になった出来事でした。
6、達成感と自信を持たせる配慮を
子供に達成感と自信を持たせることはとても良いことのようです。
具体的には、
- あまりご飯自体を好まないなら、盛り付ける量を減らす
- 少量でも完食できたという達成感を経験させる
⌈完食できた!⌋と言う経験は子供にとって自信に繋がり、その後のやる気にも繋がるようです。
これ、大人でもそうですよね!少なくても私はそうです。笑
ご飯の量が少なくてお腹が減るなら回数を増やせばいい、嫌なら一時的にご飯の量が少なくても⌈できた⌋経験をつませ、自身が持てるようになったら少しづつ増やす。
ついつい必死になって忘れますが、ここでもスモールステップが大切なんだな、と思いました。
7、一緒に料理をしてみる
これは通っているデイサービスで教えてもらいました。
どんな過程で料理ができているのかを実際に自分の目で見て体験することも良いようです。
息子にも最近は時々混ぜるだけ、とか誘ってやってもらうことはありますが⋅⋅⋅食に興味がない息子はいまいちノリ気になってもらえないので、我が家ではなかなかできていませんが、興味を持ってもらえるなら効果があるかもしれません。
児童デイサービスでもあちこちで調理体験を取り入れている話も耳にしますよ!
8、時には立ち戻ることも必要。
子供の成長は進み続けてほしいものです。しかし、常に前に進めるかと言うとそんなことはないですよね。
我が家では昨日までできていた事が今日から拒否する、なんて事例はよくあります。
昨日まで食べられていたものがある日急に拒否するようになるんです。そんな時は、
一度できるところまで戻ることも大切
と教えていただきました。
我が家で言えば、ご飯の量も急に減ったりします。そんな時は盛る量を減らします。
ついつい残すことにばかり目が行ってしまいがちになりますが、ここは一度立ち戻り、敢えて食べられる量で出すことも一つの手。
完食できると子供も嬉しいみたいです。「全部食べれた!」と言う経験は自信に繋がり、次へのやる気にも繋がりやすいことを実感しました。
ひどい偏食は発達障害、感覚過敏の可能性も!?
うちの息子は、発達障害の診断を受ける前から味と温度と食感にこだわりがあり、後に診断を受けてからは感覚過敏という名称があることを知りました。感覚過敏となるとただの食事の選り好みとは訳が違います。
基本的な偏食に対する取り組み方は変わらなくても、それにプラスしてうまく付き合えるように周囲の配慮と支援も必要になります。
ご自分のお子さんがただの好き嫌いなのか、障害が潜んでいるものなのか心配な方は一度お住まいの保健センターや子育て支援センターなどに相談に行かれれると良いと思いますよ。
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